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半導体材料化学AI関連後工程・パッケージング読了 約4公開 2026年6月29日

レゾナック・ホールディングス4004・東証プライム

レゾナックは、半導体の「後工程(パッケージング)」に使う材料で世界をリードする総合化学メーカー。2023年に昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧・日立化成)が統合して生まれた。FY2025(2025年12月期)の売上収益は約1兆3,471億円(前期比 約-3.2%)、コア営業利益は約1,091億円(前期比 約+170億円)。注目すべきは利益構造で、全社コア営業利益のほぼ全てを半導体・電子材料セグメント(コア営業利益 約1,084億円・過去最高)が稼ぐ。生成AI向けの先端材料が伸びる一方、化学(石化)事業の市況低迷や半導体サイクルという宿命も抱える、利益の偏りが大きい会社だ。

パッと見でわかる

半導体の「後工程(パッケージング)材料」で世界をリードする総合化学メーカー。

売上収益(FY2025)

約1.35兆円

前期比 約-3.2%

コア営業利益(FY2025)

約1,091億円

前期比 約+18%

半導体・電子材料 コア営業利益

約1,084億円

前期比 約+47%(過去最高)

利益構造
全社コア営業利益(約1,091億円)のほぼ全てを、半導体・電子材料(約1,084億円)が稼ぐ構造。
なぜ今
AI向け先端パッケージ材料が伸び、後工程材料の売上に占めるAI関連比率が約10%→約20%へ拡大(同社FY2025説明資料)。

① どんな会社か

ひとことで言うと、半導体チップを組み立てる「後工程(パッケージング)」の材料をつくる化学メーカー。

チップ自体は作らない。チップを守り・つなぐ材料を幅広く供給する。2023年に昭和電工と旧・日立化成が統合して生まれた。

成り立ちと立ち位置
  1. 1
    2023年 昭和電工+旧・日立化成が統合して発足
  2. 2
    成長の軸を「半導体・電子材料」に集中
  3. 3
    半導体の後工程(パッケージング)材料が主力
  4. 4
    石化・化学・モビリティ材料も併営

出典:同社IR・会社情報。

セグメント別 売上収益(FY2025)
半導体・電子材料
5,063億円
クラサス(石化)
3,003億円
モビリティ
1,784億円
ケミカル
1,744億円
イノベーション材料
922億円

出典:レゾナックFY2025決算(報道ベース集計)。単位:億円。主要5セグメント。全社合計 約1兆3,471億円との差は調整・その他。

② 強み・濠(moat)

強みは、半導体の後工程材料で世界をリードする位置づけ。後工程の主要材料の多くで世界シェアを持つ、数少ないメーカーとされる(同社・日経xTECH報道ベース)。

濠を3点で
  • 後工程材料で世界をリードする位置づけ
  • 主要材料を幅広く持ち「面」でまとめて供給できる
  • 旧・日立化成の電子材料技術と昭和電工の素材技術を統合
後工程材料に占めるAI関連比率
約20%
前期 約10%→約2倍

生成AI向け先端パッケージ材料の販売数量が伸び、比率が約2倍に拡大した。

出典:同社FY2025決算説明資料(報道ベース)。

③ 置かれている状況

追い風はAI、逆風は半導体サイクルと化学(石化)市況。利益が半導体に偏るほど、半導体市況の振れがそのまま響く。

追い風と逆風
  • 生成AI・先端半導体の需要後工程材料 ↑
  • 先進パッケージ(チップレット等)材料採用 ↑
  • 半導体の市況サイクル業績が振れる
  • 化学(石化)の市況低迷ケミカル赤字

論点の見取り図(質的整理)。投資判断ではない。

④ 業績の見方

見るべきは「コア営業利益」と「セグメント別の利益」。FY2025は売上微減でも、半導体が過去最高益となりコア営業利益は増えた。

セグメント別 コア営業利益(FY2025)
半導体・電子材料
1,084億円
イノベーション材料
104億円
クラサス(石化)
47億円
モビリティ
44億円
ケミカル
-55億円

※中央の線がゼロ。赤茶はマイナス(赤字)。

出典:レゾナックFY2025決算(報道ベース集計)。単位:億円。中央線がゼロ=ケミカルは赤字。利益が半導体に集中する構造が一目で分かる。

もう一つ注意点。中身の力(コア営業利益)は伸びたが、構造改革などの一時要因で会計上のIFRS営業利益は減った。どちらを見るかで印象が変わる。

2つの利益の見え方(FY2025)と来期会社予想
  • コア営業利益(実力)約1,091億円(前期比 約+170億円)
  • IFRS営業利益(一時要因込み)約467億円(前期比 約-47.6%)
  • FY2026 コア営業利益(会社予想)約1,400億円(前期比 約+28%)

出典:同社FY2025決算・IRbank(補助)。FY2026はQ1後の会社予想(決算速報ベース)。

⑤ リスク

主なリスク(留意点)
  • 半導体市況のサイクル(需要が振れる)
  • 利益が半導体に偏り、同事業の不振が全体に直結
  • 化学(石化)の市況低迷・一時損失
  • 為替変動(円高は利益を押し下げる方向)

一般的な事業リスクの整理。網羅ではない。

参考文献

※ 本ページは個人の分析・意見・思考プロセスの共有であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 数値は公開情報に基づき作成していますが、正確性を保証するものではなく、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

公開日 2026年6月29日(一次情報=決算短信・決算説明会等に基づく)